ぼくたちに、もうモノは必要ない
ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -
- 作者: 佐々木典士
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2015/06/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (16件) を見る
部屋は汚くないつもりだった。空き缶とか生ごみが散乱しているわけでもなく、どちらかといえば片付いてはいるほうであると思っていた。
しかし、とにかく部屋にはモノが多かった。本、服、とりあえず予備的に持っているもの・・・。そう考えると汚くはないけど、整ってはいない部屋に住んでいたと思う。
そんな状態だったので、なんとかしなきゃなと思っていた時に手にしたのがこの本だった。
この本を読んでみて変わったことは、モノを捨てることが自分の生活のクオリティを上げるということに気が付いたことだった。今までは、たくさんのものに囲まれていることが自分の生活のクオリティを証明するものと考えていたが、そうではなく、数少ない、選別されたもののみに囲まれることこそが幸せなのだと気が付くことができた。
そう考えられることにより、「あるといつかは役に立つ」というものを思い切って捨てることができるようになり、少しだけだけど自分が身軽になれたような気がした。
これからも継続して身軽な自分を取り戻せるように取り組んでいきたい。
以下が、本書を読んでいる中で印象に残ったところだ。
-モノが増え続けていく理由は、モノを手に入れると、いつしか「慣れ」てしまい、「飽き」てしまう。だから別の「刺激」としての新しい「モノ」が欲しくなり、より大きな、高価なモノが欲しくなり、モノが増えていく。そして、飽きてまた次のモノへ・・・
-人の目線のためにあるものは捨てる。自分の価値を伝えるのに一番分かりやすくて手っ取り早いのは何かというと、それはモノである。だから、他人に自分の価値を見せびらかす、威嚇するためにモノを持つ。 そのため、他人からどう見られているかのために持っているモノは捨ててしまおう
-永遠にこない「いつか」を捨てる。いつか使うだろう・・・。いや、そんな日は絶対に来ないから捨ててしまえ。以上
-元を取る、という発想を捨てる。高かったから、捨てられない。これはよく聞く理由だが、それを言っている時点で、今後元を取ることはまず無理だ。そして、そういうものがあることにより、それを目にするたびに「あぁ、やべえ。早く使わなきゃ」といやな気持になるだけである。そんなの無駄だから、さっさと捨ててしまおう
-捨てられるか悩んだ時点で捨てられる
-本当に必要なモノは必ず帰ってくる
これは至言。本当にこの通りだと思う。いつも捨てようかな、いやもう少しだけ様子を見よう。それでどれだけのものが部屋に溜まっていったか。
他にもあるんだが、それを全部書いていたらきりがない。自分にとって必要なものは何か、単に欲しかっただけのものは何か、それを明確に考えるきっかけをくれたこの本は、自分にとって必要なモノとして、いつまでも取っておくことになりそうだ。