口説きの技術
この著者は「二股かけて、マスコミに追われた人」というイメージが強かった。
ある時期毎日テレビに出ていたのを覚えている。それでも、なんとなくだけど、この人は世間的にあまりぼろくそに言われていないような、どちらかというか好意的?にとられていたようなイメージがあった。
それってなんでだろう、と思いつつ、ある弁護士がこの本をお勧めしていたので読んでみた。
すると、そこにはあの騒動の時に著者が意識していたことに触れられており、「なるほど、そういうことだったのか」と妙に納得してしまった。
そこで、これ以降には、本書を読む中で参考になったことを中心に書いていくこととする。
-相手の話を聞くときには、話の内容を聞くということよりも、その表情を見ることが大切。そして、相手の話を聞くときには答えを出してあげるのではなく、相手が答えを出せるように導いてあげるのがよい
-笑顔が大切。見ず知らずの相手とコミュニケーションをとるうえでは、まず相手に安心感を与えることが大切になるので、常に笑顔を絶やさないようにする
-どんなにイライラしても笑顔を見せ続けるようにする。怒っている姿は相手に
不安感を与えるだけでなく、非常に見苦しいものである。怒るということは抑制
が利いていないということであり、自分の浅さを見せてしまっていることとイコ
ールである
-人と話すときは、早口にならず、落ち着いた声でゆっくりと話すこと
-くだらないプライドを取って、虚勢を張ることで人を生きにくくすることよりも、も
っとオープンでフランクに常ににこやかにいたほうが人生は楽しいのではないか
-プライドが互いの距離を縮める障壁になる、それを捨てることができれば、人と人と
のつながりを考えるのにもこれほど神経質にならずに済むはず
-どんな状況になったとしても、その立場を一歩引いて俯瞰的にみられるような心の余
裕は常日頃から持っておくべき。そして、そういう作業をするときに邪魔になるのが
プライドである
著者はこんな風に生きてきて、今も世間の厳しいバッシングを浴びることなく?今もうまくやっている。ともすれば、悪い人にいいように付け込まれてしまいそうなところもありそうだが、そこは著者がうまくバランスを取って、やってきたのだろうなと感じる。
真面目に生きることも大事だが、こんな風にある種「あざとく」生きることも大事なんだなと感じた1冊だった。